諸国行脚中に地蔵院に一年余り逗留して仏教の普及に努め、村人の尊敬を集めた白隠禅師。土地の長者の小野田五郎兵衛が布教の助けにとこのお駕籠が寄進されたと伝えられています。
浜名湖岸八十八カ所霊場の五十五番札所 遠江四十九薬師霊場の十五番札所 弘法大師・薬師如来・半僧坊をお奉りしております。毎月21日が御大師様の御縁日です。
家族の一員だったペット達のお骨や遺品を納めて供養できるように平成15年に建てられました。デザインは地元の芸術家竹山まり子さんにしていただきました。
一般的には山門の脇や墓地の入り口に立てられていることの多い六地蔵ですが当寺では本堂(ご本尊さま)と向き合って建てられております。
「麦飯長者」と呼ばれた小野田五良兵衛家の墓所です。小野田家は江戸時代東海道を往来する旅人達に麦飯を振る舞った長者として有名です。
四孝女の筆写した法華経の平仮名写本禅宗の一派臨済宗の中興の祖と言われる白隠禅師が著した法語全集の中の1冊「八重葎」。副題は「高塚四娘孝記」であり、地蔵院にまつわる実話です。
両親を相次いで失い悲しみに明け暮れていた幼い四姉妹が、「心から善行を積み、父母の菩提を弔うことが親孝行というものだ」と諭され。仮名書き法華経を買い求め、姉妹心を合わせ3年をかけて書き終えたという物語です。
その「八重葎」の原本と、実際に筆写した写本が当院には残されています。
※一般公開はしておりません。
本堂
ご本尊様は延命地蔵菩薩
位牌堂には徳川家築山御前ゆかりの腹籠り地蔵もお奉りされております。約250年前に建立されました当時は茅葺きでしたが大正時代に瓦に葺き替えられました。老朽化が激しく、現在立て替えの準備中です。